ファミリーキャンプを始めたいけれど、「どのテントを選べばいいの?」と悩んでいませんか?我が家もいくつかのテントを試してきましたが、いまだにこれだという答えは見つかっていません。
テント選びはメーカーの特色、家族構成、車のサイズ、そして子どもの成長に合わせて変わりますよね「一度買ったら長く使いたい」と考えることが多いですが、キャンプ場で他のテントを見て「あれ、いいな…」と思う瞬間は必ず訪れます。
とはいえ、高価なテントを頻繁に買い替えるのは難しいですよね。
そこで今回は、我が家がこれまで使用してきたテントと、その選び方の変遷をご紹介します。
ツールームテント
ファミリーキャンプを始めるとき、よく耳にするのが「ツールームテント」。簡単に言えば、寝室とリビングスペースが一体になったテントです。我が家が最初に購入したのも4人用のツールームテントでした。
家族向けのテントとしておすすめされることが多く、自然と選択肢がこのタイプに絞られていきました。※画像にあるチェアはキャンプ場のレンタル品です。
フレームが太くて頑丈だったため、すべての張り綱をペグダウンすることで暴風の中でも安心して使えました。特に、最初のテントは「これが最初で最後のテント」と思い込んでいたので、丈夫さが選定の大きなポイントでした。
ツールームテントは四方を幕体で覆うため、プライバシーの保護にも優れ、安心感があります。また、メッシュにできる部分が多く、虫対策にも便利です。
良いところ | 少し大変なところ |
堅牢 | 設営に時間がかかる |
プライバシー確保 | 収納サイズ大 |
タープ無し可 | ペグダウンが多い |
ある夏のキャンプで設営に苦労し、夫婦で熱中症気味になった経験があります。手際の悪い自分たちのスキル不足だったのですが、これがもう少し簡単に設営できるテントを探すきっかけになりました。
ポールテント
次に購入したのは、1本のポールで設営できるワンポールテント。簡単な設営と軽量さを重視して選びました。家族4人で使うには少し狭かったため、2本のポールで設営するツーポールテントを購入しました。フレームがないため、設営時間が大幅に短縮されました。写真は別売りの専用二股フレームを使用しています。
ポリコットン素材のテント
これまで使っていたテントの素材はポリエステル製でしたが、朝晩の寒暖差が大きい季節には結露が気になるようになりました。そこで結露しにくいポリコットン製のテントを購入しました。
同メーカー、同シリーズなので、すでに購入している二股ポールや、インナーテントなどはそのまま継続使用が可能なためフライ部分だけの購入で済みました。
ポリコットン製とは言え、まったく結露しない訳ではありません。テントの生地自体がポリエステル製にくらべ吸水性があるので、結露はだいぶ軽減されます。我が家にとってこのテントは冬用のテントとして重宝しています。
良いところ | 少し大変なところ |
設営が楽 | オプションが多い |
開放感 | 上部が少し狭い |
タープ無し可 | ポールが邪魔 |
幕体に沿った別売りの二股ポールを購入することで、今までポールに邪魔をされていた居住空間を広げることができました。インナーテントもオプションとなるため購入を検討する際は欲しいテントにどのようなオプションが設定されているか、事前に確認しておくと良いでしょう。
ポップアップテント
「テントの設営が面倒…」と感じた頃、目をつけたのがポップアップテントです。我が家ではインナーテント代わりに使用することが多く、設営が簡単で、とにかく設営は最短で終わらせたいときの良き相棒となりました。
テントの中に寝室用の小さなテントを設営する事を「カンガルースタイル」と呼びます。もちろん、父ちゃんはカンガルーの外で寝ています(笑)。
良いところ | 少し大変なところ |
設営が楽 | 撤収に手間取る |
インナーと一体型 | 収納形状が丸い |
撤収時は、畳むのに意外と苦労します。慣れてはいますが、毎回「これ、どうやるんだっけ?」となってしまいます。さらに、収納時の丸い形状が、積載時に厄介。隙間に詰め込もうとしても微妙に大きく、厚みもそれなりにあるため積載には工夫が必要です。
ドームテント
キャンプに慣れてくると、初めのころに感じていた不安は次第に薄れていきます。そうなると、自然と「夏はやっぱりオープンタープが欲しい!」と思い始めます。そして、タープを買うならついでにテントも新調したくなるのが人の性です。
今持っているテントにタープを追加すれば十分じゃない?と思いがちですが、実際のキャンプ場の区画サイトでは、ツールームテントやポールテントとタープを一緒に設営できるほど広いスペースがある場所は少ないです。
そんな自分への言い訳と、正当な(こじつけ)理由から、4人用のドームテントを購入しました。
ドームテントはツールームテントに比べてフレームが細く、設営が簡単で力もあまり必要としません。同時に購入したタープは日差しや雨を避けるだけでなく、夜露からキャンプ道具やテントを守ってくれることがとても印象に残っています。
さらに、タープの材質によってはタープ下で焚き火ができるものもあります。せっかくのキャンプでも雨が降ると楽しみにしていた焚き火ができなくなります。しかし焚き火用タープがあれば小雨の降る肌寒い夜でも焚き火を囲むことができ、暖かいうえに最高の癒しの時間を過ごせます。
タープのサイズ感には注意が必要です。あまり小さすぎると日差しを十分に避けられないことがありますので、ある程度の大きさは確保した方が安心です。我が家では夜露対策として就寝前にキャンプ道具をタープの下にしっかりと収め、中心に寄せてから寝るようにしています。
良いところ | 少し大変なところ |
風に強い | タープが必要 |
居住空間が広い | 収納サイズ大 |
乾燥撤収が容易 | フレームが多い |
前室は狭いものの、タープと組み合わせることで、好みのレイアウトにアレンジできます。さらに、四方の見晴らしが良いため、小さなお子様がいる家庭には視認しやすく特におすすめです。
山岳テント
ポップアップテントは設営が簡単ですが、テントの構造上収納には意外とスペースを取ります。小さな車でキャンプをする我が家にとっては、積載のしやすさも考慮しなければなりません。そこで次に、軽量で収納時にコンパクトになる山岳テントに注目しました。
コンパクトな山岳テントでも4人用になると、収納時にはそれなりの大きさになります。車中泊との兼用も視野に入れ、同じメーカーの2人用山岳テントをセールで2セット揃えて購入しました。
夏場の暑い季節など設営に時間をかけたくない時の構成は、この山岳テントとタープの組み合わせが主になっています。家族4人で川の字になって寝ることはできませんが、子どもたちがある程度大きくなってくると寝室が別々でも問題ありません。
良いところ | 少し大変なところ |
軽量コンパクト | 耐水性が弱い |
設営・撤収が容易 | 狭い |
我が家のテントは自立式のダブルウォールでフライシートの耐水性には問題ありません。ただ、インナーテントの床面が耐水性が少し弱く、雨の日には防水性の高い敷物を内側に敷いて使用しています。
シェルターテント
設営と撤収に時間をかけないキャンプもあれば、連泊でじっくりとキャンプを楽しみたい時もあります。キャンプをメインにゆっくり過ごすために購入したのがシェルタータイプのテントです。
グランベルクは、所持しているテントの中で最も大きいものです。サイドウォールや前後のパネルを巻き上げれば、開放感は抜群。さらに、サイドウォールにはメッシュパネルが付いているため、虫対策もバッチリ。また、テントスカート付きなので寒い季節でも快適に使用できます。
良いところ | 少し大変なところ |
広い | 収納サイズ大 |
設営しやすい | ポールの数が多い |
タープ無し可 | 日中暗い |
シェルターテントの分類は、床がなく、四方を幕で囲んだ形状のテントを指します。我が家では設営のしやすさを重視して選んでいます。
その他
ランドステーションMは夏の定番です。フロントパネルを跳ね上げて開放的なレイアウトで過ごすことが多く、設営も早いため特にお気に入りです。雨の日のキャンプでは、外の風景を眺めながらゆったりと過ごすことができるテントです。
オープンタープに取り付けるタープエクステンションテントです。タープと連結することで狭いスペースでも設営が可能になります。予約したキャンプサイトの状況に応じて使い分けています。
まとめ
一番のおすすめは、初めてのキャンプでは知人に連れて行ってもらったり、テントを借りたりすることです。キャンパーは仲間を増やしたいという習性があるので、きっと快くサポートしてくれるはずです(笑)。
私たちがキャンプを始めたころはあまり一般的でなかったキャンプ道具のレンタルサービスも、最近では豊富に揃っています。こういったサービスを利用するのも一つの手ですね。
私たちも、まだ迷いながらテント選びをしています。すでに販売終了となっているテントも多く、同じものは手に入らないかもしれませんが、形状やメーカーなどが参考になれば嬉しいです。
それでは、また!