【使ってみた!】スノーピーク「コンパクトスリムマット」で睡眠の質が爆上がり!最速レビュー!

こんにちは!biwo-campです。

スノーピーク2025年新製品発表会で話題を呼んだエアマット「コンパクトスリムマット」。待望のこの製品が、2025年5月31日ついに発売されました! 我が家も発表時から目を付けており、もちろん予約して購入しました。

奇しくも発売日はキャンプの予定と重なり、これはもう「最速でレビューせよ!」という思し召しに違いない…!早速スノーピーク太宰府店で「コンパクトスリムマット」を受け取り、そのままキャンプ場へ直行しました。

今回は、入手したての「コンパクトスリムマット」を実際にキャンプで使ってみたリアルな使用感や、気になるポイントをレポートしていきます!

目次

製品スペック

実はこのマット、スノーピークブランドとして初めてリリースされる、待望のエアマットなんです!
普段から「いかに荷物をコンパクトにするか」が至上命題であり、ジムニーでキャンプを楽しむ「狭小ファミリーキャンパー」の我が家にとっては、まさに救世主のような存在。発表時から、その登場に期待で胸を膨らませていました。

コンパクトスリムマット
サイズ196×65×8(厚さ)cm
重量0.9kg
収納サイズΦ13×26cm
付属品収納ケース
仕様材質:75Dポリエステル
R値:5.4 (ASTM F3340-22)

その気になる収納サイズですが、2Lのペットボトルとほぼ同じくらいの大きさです。最軽量クラスのエアマットと比べると、確かに少しボリュームを感じるかもしれません。しかし、そこはスノーピーククオリティ。この安心感のある作りが、きっとタフな使用にも耐えてくれるだろうと期待させてくれます。

インフレータブルマット(キャンピングマット)1つ分のスペースがあれば、このコンパクトスリムマットなら、ななな、なんと3人分も持って行けます。

我が家で稼働率の高いサーマレストの「Zライトソル」と比べるとこの通り。2人分持って行けます。

各部名称

実際に使う段階になって説明書を確認すると、「正面」「背面」との記述が。うーん、どっちが体側で、どっちが地面側なのか、少し迷ってしまいます(私だけでしょうか?)。正しくは、「正面」と記載された面が上(体が触れる側)になるように敷いてください。

正面(体が触れる側)

正面側にはsnow peakのロゴがプリントされており、同じく正面側にあるバルブは「バルブA」と名付けられています。

背面(床面)

このマットの大きな魅力の一つが、逆止弁付きの手動ポンプが内蔵されている点です! これなら、別途電動ポンプを用意しなくても、マット単体で手軽に空気を注入できるんです。この手動ポンプ用のバルブは「背面」側にあり、「ポンプバルブB」という名称が付けられています。

使用方法

手動で空気注入

STEP
バルブを開ける

手動ポンプでマットを膨らます場合は、「バルブA」をしっかり閉じた状態で正面側(snowpeakのロゴがプリント)を下にします。

STEP
手動ポンプ

「ポンプバルブB」を開けてポンプが膨らんだら繰り返し押して膨らませます。

新品を開封した直後は、ポンプが膨らむようになるまで、少し時間がかかることがあります。

STEP
空気注入

片手だけで内蔵された手動ポンプを押すのではなく、両手で手動ポンプ全体を押してください。なお、設営後のインナーテント内に敷物を重ねた上では、床面が柔らか過ぎて空気の入りが悪いように感じました。地面側はある程度の硬さがあった方が手動で空気の注入がしやすいかも知れません。※(注意)地面に直接敷くと、石や草木で本体に穴があく恐れがあります。

手動ポンプでの空気注入ですが、メーカー情報では約120回のポンピングで完了するとのこと。私は無我夢中で押し続けた結果、回数を数える余裕はありませんでした…。1枚だけなら、キャンプ前のちょっとしたウォーミングアップにちょうど良い運動量かもしれません。しかし、もし家族4人分のマットをこの手動ポンプだけで準備するとなると…正直、かなり気合が必要です。

家でも何度か試してみましたが、効率よく空気を注入するにはコツがあります。手動ポンプを押す手の形(ゴツい父の手)ですが、この形がベストのようですので参考にしてみてください。

ポンピングの回数や所要時間は、押す人の力加減や手の形によって多少変わってくるかと思います。ちなみに、先ほどご紹介した「ゴツい父の手」で、例のベストな手の形をキープしつつ押し続けた場合、1枚のマットがパンパンになるまでに大体3分30秒ほどかかりました。これが早いか遅いかは感じ方次第ですが、一つの目安として参考にしていただければ幸いです。

電動ポンプで空気注入

手動ポンプは確かに便利で、いざという時には頼りになります。しかし、4人家族の我が家にとっては、全員分のマットを手動で空気入れするのは、正直言って骨の折れる作業です。ご家族で複数のマットを使用されるのであれば、やはり電動エアポンプを用意するのが賢明ですね。

STEP
バルブを開ける

電動ポンプでマットを膨らます場合は、手動とは異なり「バルブA」と「ポンプバルブB」両方をしっかり開けた状態で正面側(snowpeakのロゴがプリント)を上にします。この時、バルブAの内部にある逆止弁(空気が逆流するのを防ぐ弁)の蓋は閉じたままにしてください。

STEP
電動ポンプ

我が家で愛用している電動エアーポンプは、DOD(ディーオーディー)の「ソトネノエアポンプ」です。このポンプには数種類のノズルが付属しているのですが、スノーピークのコンパクトスリムマット(バルブA)に使うのは、直径16mmのノズルです。

出典:DOD(ディーオーディー)
STEP
空気注入

さて、いよいよ文明の利器、電動ポンプの出番です!
電動ポンプを使用する際は、手動ポンプとは異なり、「バルブA」(正面側の大きなバルブ)に接続して空気を注入します。「ああ、これが文明の力か…!」と、思わず感動してしまうほど楽ちんです。 手動の苦労を知っているからこそ、この快適さは格別ですね。
※(注意)出力の大きい電動ポンプで空気を入れすぎると製品が破損する恐れがあります。

実際に装着してみると、ノズルとバルブの間にほんの少しだけ隙間ができる感じでしたが、ポンプ本体をしっかりとバルブに押し当てるようにすれば、問題なく空気を注入することができました。

見た目はコンパクトな電動ポンプですが、コンパクトスリムマット4つ分の空気をきちんと送り込むことができました。

もう少し空気を入れて微調整したい場合は、手動ポンプを使用すると、膨らみ具合を確認しながら作業できるのでおすすめです。

空気圧の調整

空気を入れ過ぎた際や、少し柔らかめに調整したい場合は空気圧を調整することができます。調整は、「バルブA」を開けて突起を指先で押し込み、空気を抜くことで圧力を調整できます。

設営

今回のキャンプで、コンパクトスリムマットを使用したテントは、スノーピークの「グランベルクM」(現在は生産終了)です。
インナーテントへの収まり具合もバッチリで、コンパクトスリムマットが隙間なくきれいに敷き詰められました。
設営中、ふかふかのマットに興奮した子どもたちがダイブしたがっているのを、なんとか制止しつつ作業を続行。早く寝転びたい気持ちは、大人も子どもも同じですね(笑)。
※(注意)製品の上で飛び跳ねたり、空気を抜く際に急激な動作で力を加えると破損の原因になります。

複数のマットを並べて使う際に便利なのが、マット側面に備え付けられた連結用のマジックテープです。このマジックテープ、粘着力が非常に強く、しっかりとマット同士を固定してくれます。寝相の悪い子どもたちが使っても、朝まで連結が外れてしまうことはありませんでした。 これにより、マット間の隙間からの冷えを防ぎ、家族全員が快適な睡眠を得られるでしょう。

その寝心地は、まるで高品質なインフレータブルマットを彷彿とさせる、しっかりとした堅牢性。成人男性(中肉中背の父)が乗っても、底つき感なく安定して体を支えてくれる安心感がありました。

そして日中、テント内で過ごす時間も快適です。
このコンパクトスリムマットは、使わない時は隅の方にサッと重ねておくだけで場所を取りません。 スッキリと片付くので、テント内のリビングスペースを広々と有効活用できるんです。これは本当に助かりますね!

程よい厚みと弾力で、重ねると立派な背もたれに早変わり。 気づけば子どもたちがそこを陣取って、のんびりとくつろいでいました。コンパクトなだけでなく、こんな風にリラックス空間を作り出してくれるのも、このマットの良いところですね。

子どもたちがまったりリラックスしている姿にほっこりしていたのも束の間。ちょっと油断すると、すぐにコレです。ふと気づくと息子の姿が見当たらない…と思ったら、ちゃっかり重ねたマットの山を自分専用ベッドにして、すやすや夢の中へダイブしていました。

寝る際に汚れを防ぐ目的と、もう一つは、何となく何も敷いていないと空間が寂しく感じてしまうので、スノーピークのブランケットを敷いてみました。夏場はニトリのNクールのような冷感機能のあるもの、冬場は保温性の高い毛足の長めの敷物など、季節に合わせてアレンジするのも楽しいですね。

撤収

空気注入には少々手間がかかるエアマットですが、片付けは驚くほど簡単でスピーディーです。撤収時は、「バルブA」(正面側の吸排気バルブ)のキャップと、その内部にある逆止弁機構の蓋の両方を開放します。これだけで、マット内の空気が勢いよく抜け始め、あっという間に収納準備が整います。この手軽さがエアマットの嬉しいポイントの一つですね。

空気が抜けたら、次は収納しやすいように畳んでいきます。ポイントは、まずマットを縦に三つ折りにすること。 そして、内蔵の手動ポンプが付いている端(背面側)から、反対側に向かってクルクルと巻いていきます。

この際、少しずつ圧をかけながら、残った空気をバルブの方へ追い出すイメージで丸めると、きれいに仕上がります。

気になる点

寝心地についてもう少し詳しくお伝えすると、寝返りをうったり体を動かしたりした際に、体とマットの表面が擦れて音が出るようなことはありませんでした。 これは嬉しいポイントですね。

気になったのが、インナーテントの床に直接このマットを敷いた場合、床との間でギュッギュッというような摩擦音が少し発生すること。特に静かな夜だと、寝返りの際など気になる方もいるかもしれません。

このマットはR値5.4と非常に断熱性が高いため、地面からの冷えは感じにくいのですが、より静かで快適な眠りを追求するなら、マットの下に1枚薄手のラグやブランケットなどを敷くのをおすすめします。摩擦音の軽減だけでなく、結露対策にもなりますよ。

まとめ

ジムニーでキャンプを楽しむ「狭小ファミリーキャンパー」。そのため、ギア選びの最優先事項は、「いかにコンパクトであるか」です。今回のスノーピーク新作マットも、もちろんその視点で検討し、ワイドタイプではなくあえて「スリムマット」を選択しました。

そして、実際にキャンプで使ってみて…「この選択、大正解!」と心から実感しています。 たしかにスリムではありますが、大人でも子どもでも窮屈さを感じることはなく、必要十分なサイズ感で快適に眠れました。 積載性と快適性のバランス、見事にクリアです!

もちろんですが空気漏れ、一切ありませんでした!

実は私たち、エアマットには過去にちょっとしたトラウマがありまして…。

以前、安価なエアマットをいくつか試したのですが、どうしても空気漏れが多く、夜中に何度も空気を入れ直したり、ひどい時には朝、背中にゴツゴツとした硬い地面を感じて目が覚める…なんてことも一度や二度ではありませんでした。 それ以来、正直エアマットは敬遠していました。
ですが、スノーピークから待望のエアマットが発売されると聞き、「これはもう一度エアマットに挑戦してみるしかない!」と、期待を込めて購入を決意した次第です。長年のエアマット不信を、スノーピークならきっと覆してくれるはずだと信じ、これからしばらく使い続けてみたいと思います。

今回の記事が参考になれば嬉しいです。ではまた!

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