【使ってみた!】バーナー沼にどっぷり!ファミリーキャンパー、今年こそ自制できるか?

こんにちは!biwo-campです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

キャンプの楽しみといえば、やっぱり料理!…と言いたいところですが、子どもたちから目が離せない時期は、手の込んだ料理を作るのは困難です。SNSではおしゃれで豪華なキャンプご飯を見かけますが、正直なところ子どもたちが少し手を離れた今でも、そんなハイレベルな料理は作れていません。

素材の形と味を大切にしています・・・

さて、そんな我が家ですが、キャンプ料理に欠かせないバーナー類やカセットコンロについては、現在も試行錯誤中。これまでに購入したものを振り返りつつ、当時の選び方や心境を正直にお伝えしていきたいと思います。

これからシングルバーナーやカセットコンロ選びを考えている方の参考になれば嬉しいです!
※この記事では、ガス缶を使用するバーナーを中心にご紹介します。

目次

種類と特徴

ジムニーシエラ(JB74)でキャンプに行く我が家の積載には一分の余裕もありません。そのため、大型で収納スペースを取るツーバーナーは選択肢から外し、火口が一つの「シングルバーナー」を基本として選んでいます。

シングルバーナーには大きく分けて「一体型」と「分離型」の2つの形状があります。また、カセットコンロも併用することが多いと思いますので、シングルバーナーとカセットコンロの特徴を簡単にまとめました。

  • 一体型とは、バーナー本体とガス管が直結するタイプ
  • 分離型とは、バーナー本体とガス管がホースで接続するタイプ
  • カセットコンロとは、基本的にお家で鍋料理をする時に使うものと同じです

一体型

分離型

コンロ
安定性五徳小形状による良い
携帯性良い良い大きい
安全性輻射熱良い良い

安定性

特に一体型のシングルバーナーは五徳が小さいため、大きなサイズの調理器具を載せるとグラつきやすく、重たい鍋やフライパンを使うのには不向きとされています。一方で、分離型のバーナーは形状によりますが、比較的大きめの調理器具に対応しているモデルが多く、安定感があります。もちろん、カセットコンロは家庭でもキャンプでも多くの人が手軽に使用できるのが魅力です。

携帯性

一体型のシングルバーナーは、コンパクトで持ち運びがしやすいのが特徴です。分離型も製品によってはコンパクトに収納できるものがありますが、形状がさまざまなため、選ぶ際には注意が必要です。一方、カセットコンロは家族で鍋を囲むようなシーンで使うことが多いため、携帯性はあまり良くありませんが、安定感や使い慣れた安心感が魅力です。

安全性

一体型のシングルバーナーは、輻射熱がガス管に伝わりやすい構造のため、大きめの調理器具を使用する際には注意が必要です。一方で、カセットコンロは安全性に配慮された製品が多く、カセットボンベが異常加熱によって内部圧力が上昇した場合、自動的にカセットボンベが外れてガスの供給を止める「圧力感知安全装置」を搭載しているものもあります。こうした仕組みにより、より安全に使用できるのが特徴です。

燃料(ガス缶)の種類

ガス缶には「CB缶」と「OD缶」の2種類があります。キャンプを始めた当初、形状の違うガス缶があることは何となく知っていましたが、我が家ではCB缶しか使ったことがありませんでした。正直なところ、「OD缶を使うことなんてないだろう」と思っていました。


CB缶

OD缶
コスト安価割高
火力低温に弱い安定
入手性手軽専門店

コスト

CB缶は、価格が約100〜200円程度と非常に経済的です。一方、OD缶はメーカーやサイズによって価格が異なります。例えば「スノーピークの110イソ」サイズで税込528円と、CB缶の倍以上の価格になります。コスト面ではCB缶のほうが圧倒的に優れています。

火力

CB缶は主に屋内使用を想定しているため、低温環境では火力が弱まる可能性があります。一方、OD缶はアウトドア向けに設計されており、寒冷地や風の強い環境でも安定した火力を発揮するのが特徴です。

入手性

CB缶はコンビニやスーパー、さらには100円ショップでも手軽に購入することができます。一方で、OD缶は主にアウトドアショップで購入する必要がありますが、最近ではキャンプ場の管理棟でも販売されているケースが増えてきています。

また、バーナーとガス缶は、同一メーカーの純正ガス缶を使用することが推奨されています。入手は比較的容易になってきているとはいえ、キャンプ場で困らないためにも、ガス缶は事前にしっかりと準備しておくことをおすすめします。

ジュニアコンパクトバーナー

キャンプで使うために一番最初に購入したシングルバーナーが、この「イワタニのジュニアコンパクトバーナー」でした。当時は、OD缶やCB缶など違いもよく解らずいつも使うガス缶が使えるコンパクトなバーナーということで購入。小さいのでキャンプではサブのバーナーとして利用することが多いです。

カテゴリ一体型(バーナー)
重量約274g
火力2.7kW (2,300kcal/h)
使用ガス缶CB缶
付属品専用ハードケース
スペック

家での使い方の一つは、平日の誰もいないランチタイムに一人焼肉(鹿)を楽しんだりしています。父がキャンプ場でモーニングコーヒーを淹れて飲みたい、ということで購入したはずのジュニアコンパクトバーナーがこんなハードな使われ方をするとは…。

使用する調理器具によっては、五徳が小さく安定しない場合があります。特に大きめの鍋やフライパンを使用する際、不安定になりやすいです。そんなときにおすすめなのが「バーナーパッド」です。

バーナーパッドは、クッカーを置く際の安定板や滑り止めとして大活躍します。我が家でもバーナーパッドは必須アイテムの一つ。キャンプのたびに必ず持って行くようにしています。調理時の安定性がぐっと向上するのでおすすめです。

注意点

一体型バーナーを使用する際には、ガス缶への輻射熱に注意が必要です。特に長時間使用する調理や大きめの調理器具を使用する場合は、ガス缶に熱が伝わりやすくなるため、避けた方が良いでしょう。

対策としては、遮熱板を使用する方法があります。遮熱板は別売りで販売されており、ガス缶への熱伝導を軽減するのに役立ちます。調理スタイルや用途に応じて準備しておくと安心です。

イワタニ タフ丸

次に我が家が購入したのが、イワタニのタフ丸です。正直、ネーミングだけで即決してしまった部分もあります。このバーナーの魅力は、なんといっても重厚な作りと優れた風耐性。風が強いキャンプ場でも安定して使用できる点が大きなポイントです。さらに、色味が無骨でキャンプ場に自然と馴染み、浮くことがありません。デザインもシンプルながらも力強く、見た目からして「タフ」そのものです。

カテゴリカセットコンロ
重量約2.4㎏
火力3.3kW (2,800kcal/h)
使用ガス缶CB缶
付属品専用ハードケース
スペック

このタフ丸ですが、炎に影響を及ぼす風を外側風防と内側風防の2段階でプロテクトする「ダブル風防ユニット」という名の特許技術が搭載されています。風が強い日においてもストレスなく使用できるのが、このバーナーの大きな利点ですね。

そして何より嬉しいのが、安心の圧力感知安全装置付きという点。安全性を重視するキャンプ用品選びにおいて、この機能は欠かせません。タフな使い方をする我が家にピッタリの一台です。

タフ丸には、別売の専用アクセサリー(プレート各種)があり、調理の幅が広がります。興味のある方は、メーカーサイトで詳細をチェックしてみてくださいね。※画像のフライパンは専用アクセサリーではありません。

注意点

タフ丸は驚きの耐荷重20kgを誇り、ダッチオーブンなどの重い調理器具も問題なく使用できます。ただし、使用するテーブルの耐荷重やバランスに気を付けることが重要です。タフ丸の重さや安定性に安心しても、テーブルが不安定だと調理中に倒れてしまう恐れがあります。テーブルの耐荷重を確認し、バランスを取るよう心掛けましょう。

HOME&CAMPバーナー

もう少しコンパクトで持ち運びやすいバーナーを探していたところ、スノーピークから登場したのが「HOME&CAMPバーナー」。そのスタイリッシュなデザインに一目惚れして、迷わず購入しました。見た目だけでなく、性能もしっかりしておりコンパクトさと安定感が絶妙なバランスです。もちろん安心の圧力感知安全装置付

カテゴリ一体型(バーナー)
重量1.4㎏
火力2.4kW (2,100kcal/h)
使用ガス缶CB缶
付属品
スペック

スノーピークの「HOME&CAMPバーナー」の魅力のひとつは、何と言ってもそのコンパクトさ。収納時のサイズは幅9×奥行12×高さ25.5cm。荷物が多くなりがちなキャンプでも、隙間にすっと収納できます。

展開時のサイズが幅34.6×奥行30.1×高さ12.0cmということで、タフ丸とほぼ同じ大きさです。このサイズ感であれば、安定性が確保されており、大きめの鍋にも十分対応できるので、さまざまな料理に使えます。

HOME&CAMPバーナーは、キャンプだけでなく家でも活躍するバーナーです。専用ケースに入れておけば取り出しやすく、サッと使いたいときにすぐに対応できます。面倒な準備もいらず、家でも気軽に使えるのが魅力ですね。

注意点

HOME&CAMPバーナーはコンパクトで安定感がありますが、風にはあまり強くありません。野外で調理をする際は、風の影響を受けやすいので、風防を準備するのが有効です。

コンパクトに収納できる設計は非常に便利ですが、ギミックが少し複雑なため隙間の掃除が難しいです。無理に力を加えることで壊れたり、機能に影響を与えたりすることも考えられ力技の掃除ができずにいます。

汚れててごめんなさい!

フラットバーナー

スノーピークの「フラットバーナー」をようやく購入したのがこの頃です。これが我が家にとって初めてのOD缶対応バーナーとなりました。フラットバーナーは、IGT(アイアングリルテーブル)がなくても単体で使用可能ですが、多くの方はIGTにビルトインして使用しているのではないでしょうか。我が家でも同様に、IGTに組み込んで使用するスタイルがメインとなっています。

カテゴリ分離型(バーナー)
重量1.9㎏
火力3.5kW (3,000kcal/h)
使用ガス缶OD缶
付属品収納ケース、結束用バンド
スペック

フラットバーナーはその名の通り、テーブルにビルトインすると段差がなくフラットになるため、調理がとてもスムーズに行えます。一体感のある美しいレイアウトが魅力です。

分離型のバーナーで更にビルトインをすることにより安定感が増し、底の広い調理器具でも輻射熱を気にすることなく使用できます。IGT互換テーブルを購入する予定でしたら、フラットバーナーをおすすめします。

注意点

フラットバーナーはテーブルにビルトインして使用するため、バーナー部分が目線よりも下になります。そのため、着火していないことに気づかない場合も稀にあります。調理中は必ず目視で着火していることを確認してください。特に大きめの調理器具を使用している際に、着火していないことに気づかず漏れたガスが充満する、なんてことがありました。シェルター内など安全がより重要な環境で使用する際は、十分に注意してほしいポイントです。

なお、一度足を踏み入れてしまうと、間違いなく「IGT沼」が待っていますよ(笑)。

ヤエンストーブ ナギ

分離型のバーナーで、サブ用としてもう一つあった方が便利だろうと購入したのが、スノーピークの「ヤエンストーブ ナギ」でした。このバーナーは収納サイズが非常にコンパクトで、持ち運びに便利な点が魅力です。また、風防が一体化した設計となっており、風の影響を受けにくいのも大きな特徴。アウトドアでの使用を想定した機能性がしっかりと考慮されています。

カテゴリ分離型(バーナー)
重量1.9㎏
火力3.3kW (2,800kcal/h)
使用ガス缶OD缶
付属品イグナイタ、収納ケース
スペック

父曰く、「この感じ、たまらなくワクワクする!」とのこと。風防一体型のデザインやギミック感が、アウトドア心をくすぐるようです。コンパクトな収納からの展開時に感じる独特の達成感も、男の心を掴んで離さないポイントなのかもしれませんね。

ヤエンストーブ ナギは、付属の収納袋にコンパクトに収まるので、持ち運びにも便利です。キャンプ道具は何かとかさばりがちですが、このサイズ感のおかげで荷物が多くなりすぎないのが嬉しいポイントですね。

五徳が広めで安定感があるためサブ用としてだけでなく、メインバーナーとしても十分活躍できる性能を備えています。鍋やフライパンなど、比較的大きめの調理器具も安心して使用できるのが魅力です。

注意点

ヤエンストーブ ナギの着火は手動です。そのため、チャッカマンのような先端が長いライターを用意しておくと安心です。組み立てはやや面倒なところもありますが、どうやら男性にはこういったギミック感がたまらないようで、我が家では全て父にお任せしています。

今年の初売りで・・・

父、嬉しそうに手に持っているその福袋、それシングルバーナーでは??

残念ながら、今年も我が家はバーナー沼から抜け出せないようです。このバーナーの使用感はまた後日、記事内に更新しておきます。

まとめ

初めてのキャンプからしばらくの間は家庭用の調理器具を使っていました。しかしキャンプを続けるうちに、用途や性能、さまざまな形状があることを知り、気づけば「バーナー沼」にはまってしまいました。ガスを使わず、焚き火を使った直火調理や炭を使ったBBQなど、スタイルは本当に多彩です。

自分たちのスタイルに合った調理道具を探すのも、キャンプの楽しみのひとつですね!

今年も全力でアウトドアライフを楽しみましょう!
それでは、また。

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